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工事影響?原因不明の異臭で水道ストップ続く 十津川・永井地区


 十津川村の永井地区で7月中旬以降、住民から「水道水から異臭がする」との指摘があり、給水停止の状態が続いている。県などによると原因は不明だが、上流の基礎工事で使われた再生材を問題視する声があることから、基礎部分の撤去を開始。今後、再生材ではなく現場の石材などを使って基礎を再構築するという。

 同地区では、上流にある天然のダム湖「大畑瀞(おおばたけどろ)」からの伏流水を取水し、簡易水道で飲み水として利用。村などによると、7月16~17日の台風11号接近直後に水がわかなくなり、回復後は異臭がするようになったという。

 同地区には29世帯77人が居住。同村水道課が7月24日に実施した水質検査では4項目で基準を上回り、特に水の着色や濁りを示す「色度」と「濁度」は基準値の約3~4倍の値だった。同地区では現在、村職員らが給水車など5台で1日7~8往復し、約100トンを配水池に運んで水を供給しているという。

 大畑瀞は平成23年の紀伊半島豪雨災害で水があふれたため、県は26年度に仮設の排水管を設置。排水管の基礎部分には、廃コンクリートや石などを数ミリ~数センチに粉砕した再生材「再生クラッシャラン」を約300立方メートル分使用した。台風11号の接近で排水管と基礎が被災したため、再生クラッシャランの一部がダム湖内に流出したとみられるという。

 再生材の使用について、県は「コンクリートなどを含む再生クラッシャランを河川構造物に使用してはならない」と規定しているが、河川や湖の近くでの使用は禁止されていない。県技術管理課によると、再生クラッシャランによる水質汚染は「聞いたことがない」とし、今回使用された再生材は県の認定を受けた五條市内の業者から購入。廃棄物処理法などに基づき、廃材が汚染されていれば薬剤などで無害化のうえ加工されているという。

 県五條土木事務所は「ダム湖内に流出しても健康への影響はないし、異臭の原因ではないと考えている」と説明。だが「住民感情に配慮する」として、被災した仮設排水管の修復にあわせて再生クラッシャランを撤去。現場の石などを利用して基礎を築くという。

 その後、村の水質検査で問題がなければ給水が再開される予定。再開は早くても今月中旬以降になる見通しという。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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