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永遠の瑞穂国築いた神武天皇 あの感動再び…10月3日に海道東征コンサート


 昨年、大阪では戦後初めて、70年の時を超えて鳴り響いた交声曲「海道東征」のコンサートが、今年も10月3日、ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)で開かれる。神武東征を題材に北原白秋が最晩年に綴った詩に、「海ゆかば」で知られる信時潔が力強く芳醇な音楽を与えた交声曲は、現代にも日本人の心を大きく揺り動かす。神武天皇崩御2600年にあたり、橿原神宮(奈良県橿原市)で「神武天皇二千六百年大祭」が行われた今年、再び、美しい建国の物語が奏でられる。

  今年は紀元2676年。初代神武天皇が大和・白檮原宮(現橿原神宮)で即位してから2676年ということである。そして崩御されてちょうど2600年の節目の年だ。

昨年、戦後初めて大阪で全曲演奏された「海道東征」のコンサート=大阪市北区のザ・シンフォニーホール(恵守乾撮影)

昨年、戦後初めて大阪で全曲演奏された「海道東征」のコンサート=大阪市北区のザ・シンフォニーホール(恵守乾撮影)

 その日にあたる4月3日には、宮跡と伝わる橿原神宮で「神武天皇二千六百年大祭」が行われ、約3千人の参列者が神武天皇の遺徳をしのんだ。

 参列者には、珍しい弁当が配られた。「神武天皇御東遷ゆかりのご当地めぐり」と題したもので、神武天皇が日向・高千穂宮(現皇宮神社)を出て大和に入るまでの経路地の、現在の名物を一堂に集めた豪華版である。

 入っていたのは例えば、船出の地、宮崎県の日南鶏とつきいれ餅(団子)。つきいれ餅とは、ふつうの餅のように餡を包まず、一緒についた餅で、神武天皇(この時は即位前で、名前はカムヤマトイハレビコノミコト)の船出の様子を今に伝えているものだ。

 日向・美々津の港で風待ち、潮待ちをしていたイハレビコは旧暦8月2日を船出の日と決めていた。ところが物見番から、風も潮も今がよいという知らせが入り、急遽1日の夜明けに船出した。そのために村人が用意しようとしていた餅が間に合わず、もち米と餡を一緒について献上した。この伝承を今に伝えるのが美々津の名物、つきいれ餅なのだ。

 弁当には他に、古事記では7年滞在した阿岐(安芸)国・多祁理宮にちなんだ広島県の穴子、8年いた吉備・高嶋宮ゆかりのままかり=飯借(ニシン科の小魚サッパ)などが入っていた。食材から、16年もかかった東征の苦労がしのばれる弁当だった。

 北原白秋が作詩した『海道東征』には、食にまつわる詩も少なくない。

 〈足一騰宮の大御饗 誰が献るはるか雲居に〉

 そう歌い上げられるのは豊国(豊前、豊後)の宇沙(宇佐)で住民のもてなしを受けたとする古事記の記述を詩に代えたものだ。

 〈神坐しき千五百秋瑞穂の国 皇国ぞ豊葦原〉

 白秋は、そんな美称で日本を描く。古事記では天照大御神が「豊葦原の千秋の長千五百秋の水穂国」と日本を呼んだことが記されている。水辺に茂る葦原の中の永遠に瑞々しい稲穂の実る国という意味である。それだけ稲作に向いた国だからこそ天照大御神は、大国主命に国譲りを迫ったのである。

 東征は、稲穂の普及をめざしたものでもあった。豊かな食材に恵まれている現代日本の礎を築いたのも皇祖・皇室だったことを、古事記は示唆している。

 『海道東征』公演も今年は2年目。2度目の鑑賞になる人も少なくあるまい。今回は、より細部に注意を払って、建国の物語を味わいたい。

劇的、総勢200人が紡ぐ音楽絵巻

  交声曲「海道東征」は昭和15年、神武天皇即位を紀元とする皇紀2600年の奉祝曲として生まれた。日本の詩歌の歴史に連なる美しい詩を書いた北原白秋が、その最晩年に綴った畢生の作品。その言葉に動かされた信時潔は、西洋音楽の様式と日本伝来の旋律を織り交ぜて作曲し、劇的な音楽絵巻を作り上げた。

 曲は全8章からなる。雅楽の響きがオーケストラによって表現される第一章「高千穂」。天孫降臨を想起させる厳かな始まりだ。第二章の「大和思慕」は古事記から引用した詩「大和は国のまほろば、たたなづく青垣山」が、郷愁をさそう美しい旋律で歌われる。さらに第四章「御船謡」では威勢の良い船出を、第七章「白肩の津上陸」では勇ましい戦闘を表す。そして第八章「天業恢弘」で神武天皇即位を高らかに歌い、曲は感動的に閉じる。

 オーケストラとソリスト、合唱、児童合唱の総勢約200人によって紡ぎ出される、壮大な建国の物語。演奏は、昨年同様、日本を代表するオーケストラの一つ、大阪フィルハーモニー交響楽団が担当。若手指揮者として注目の大井剛史さんがタクトを執る。ソリストには、昨年、やまとことばの美しい響きをホールに満たしたソプラノの幸田浩子さんや、豊かな表現力に定評のあるバリトンの田中勉さんらが名を連ねる。

チケット販売スタート、良い席はお早めに

 コンサートのチケットは、5月25日、各プレイガイドで発売。所定枚数が売り切れ次第終了となります。

 【開催日時】10月3日(月)午後6時半開演(午後5時半開場)

【演目】スメタナ「わが祖国」より「モルダウ」▽大栗裕「管弦楽のための『神話』―天の岩屋戸の物語による―」▽交声曲「海道東征」

 【券種と料金】S席=7000円、A席=6000円、B席=4500円

 【プレイガイド】ザ・シンフォニーチケットセンター(☎06・6453・2333、午前10時~午後6時、火曜休み)▽大阪フィル・チケットセンター(☎06・6656・4890、平日午前10時~午後6時、土曜午前10時~午後1時、日祝休み)▽チケットぴあ(☎0570・02・9999、Pコード298-492 セブン―イレブン、サークルK・サンクスでも取り扱い)▽ローソンチケット(☎0570・084・005、Lコード54306)。それぞれチケット料金に加え、手数料が必要。

 【問い合わせ】産経新聞社事業本部(☎06・6633・9254、平日のみ)

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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