棚田を守るユニークかかし50体 明日香村の「案山子ロード」
明日香村稲渕の農道沿いに手作り案山子(かかし)が並ぶ恒例の「案山子ロード」が今年も登場し、観光客やアマチュアカメラマンらが訪れている。案山子は11月中旬まで展示され、今月20日には「案山子コンテスト」が開催される。
稲渕地区は美しい棚田の景観で知られる。案山子ロードは、棚田を守る活動に取り組んでいるNPO法人「明日香の未来を創る会」が毎年開催しており、今年で20回目。農道沿いに置かれた案山子は約50体で、「田んぼで働く人」をテーマに近隣住民や棚田のオーナーらがつくった。
高さ約6メートルのジャンボ案山子「稲渕太郎」や脱穀作業の家族を表現した「脱穀風景」、水車を回す「夏の田んぼで働く少女」、井戸での水くみを表した「井戸の唄」などのほか、ヒト以外をモチーフにした「アリの収穫祭」や「働くタコさん」などユニークな作品も。
毎年撮影に訪れているという桜井市のアマチュアカメラマン、野口文男さん(67)は「どの作品もアイデアを絞ってつくられ、力作ぞろいです」と話していた。「案山子コンテスト」は、訪れた人が気に入った作品3点を選び投票する。投票の受け付けは20日午前中。問い合わせは村地域振興公社(電0744・54・4577)。
◇ユニークな案山子たち
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