事故件数、死者増 若者へアピールも 21日から交通安全運動
秋の交通安全県民運動が21日から行われる。30日まで。今回のスローガンは「交通事故のない やすらぎの 大和路づくり」で、交通ルールの順守と交通マナーの実践を呼び掛ける。
県や関係機関が協力して実施。「子供と高齢者の交通事故防止」を運動の基本に据え、夕暮れ時と夜間の歩行中、自転車に乗っているときの交通事故防止▽すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶▽正しい横断と横断中の歩行者の保護―に重点を置き、啓発活動を展開する。
県によると今年1~6月の間、交通事故は2585件発生し、前年同期と比べて20件増えた。死亡者は24人で同2人増、けが人は3258人で同8人減だった。うち、15歳以下の子供の交通事故は136件で同23件増、65歳以上の高齢者の交通事故も807件で同17件増えている。
県内では8月末、明日香村の村道で19歳の男女5人が乗った乗用車が橋の欄干付近に衝突、全員が車外に投げ出されて死亡する事故があった。担当者は「若者への交通啓発もさらに積極化していきたい」とし、「夕暮れ時や夜間の外出は、明るい目立つ色の服装や反射材を着用するなど、事故防止の取り組みに努めてほしい」と話している。
県安全・安心まちづくり推進課では運動期間中、交通安全の啓発用ビデオやDVDを無料で貸し出している。詳しくは同課(電0742・27・8730)。
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