遣唐使に思い馳せ、三戸なつめさんらのスペシャルトークも 「古代への旅立ち」イベント
阿倍仲麻呂や吉備真備らが中国・唐に渡った第9次遣唐使(717年)から平成29年で1300年になるのを記念するイベント「古代への旅立ち~遣唐使、平城京出立」が25日、奈良市の平城京歴史館・復原遣唐使船前特設エリアで始まった。
第9次遣唐使は平城京遷都(710年)後初の遣唐使。遣唐使に関心を持ってもらおうと県が企画した。
イベントでは、遣唐使に任命された阿倍仲麻呂の旅立ちまでの葛藤を描いたオリジナル劇「阿倍仲麻呂伝~天空の月~」や、天理大学雅楽部による「よみがえる天平の調べ」の公演が行われた。
また、モデルで歌手の三戸なつめさんと、万葉学者で奈良大学教授の上野誠さんによる「平城京と遣唐使」をテーマとしたスペシャルトークもあり、「遣唐使は勉学だけでなく、容姿が優れた者でないと選ばれなかった」「阿倍仲麻呂は中国に恋人がいた?」などの普段は聞くことができない裏話も飛び出し、会場は大いに盛り上がった。
奈良市の観光ボランティアガイド、中西裕子さん(64)は「遣唐使をテーマにしたイベントは初めてなので興味深いことばかり。今回得た知識をガイドに生かしたい」と話していた。
26日もオリジナル劇や雅楽演奏が行われる。
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