ひき逃げ容疑の巡査部長1カ月の停職 逮捕せず書類送検
「頭真っ白になり、逃げた」
2人乗りのミニバイクに車で接触、転倒させながら逃走したとして、県警は6日、道交法違反(ひき逃げ)などの容疑で県警警備1課の男性巡査部長(32)を奈良地検に書類送検し、停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査部長は「頭が真っ白になり逃げてしまった」と容疑を認めているという。
書類送検容疑は4月26日午後6時35分ごろ、田原本町の町道を自家用車で帰宅中、2人乗りのミニバイクを追い越す際に接触、転倒させ、後部に座っていた同町の女性会社員=当時(18)=に座骨骨折など全治3カ月の重傷を負わせたが、逃走したとしている。
なぜ、逮捕しなかった?
県警によると、巡査部長は追い越しざまに異音に気づき、転倒を認識したが逃走。約8分後に現場に戻り、駆けつけた天理署員に事故を申告していた。県警は逮捕しなかった理由を「いったん逃走したが自らの意思で証拠物とともに現場に戻っており、逃走と証拠隠滅の恐れがない」としている。
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