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古都彩る行列と舞い 889回目の春日若宮おん祭盛大に 1000人練り歩く


春日大社境内にある摂社、若宮神社(奈良市)の例祭で師走の古都を彩る「春日若宮おん祭」は17日、時代行列の「お渡り式」が行われ、晴天のもと、古式装束に身を包んだ約千人が市街地を練り歩いた。その後は祭礼の中心となる「お旅所祭」があり、若宮神社から大社参道そばのお旅所に移った若宮神に古典芸能が次々と奉納された。

松の下式で舞いを披露する猿楽座‖奈良市の春日大社

おん祭は平安時代に関白、藤原忠通(ただみち)が天下太平を願って始め、今年で889回目。その神事芸能は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

お渡り式の行列はこの日正午、奈良県庁前を出発。馬に乗った中心的な役の日使(ひのつかい)や巫女(みこ)のほか、猿楽(さるがく)などの芸能集団が市街地を通って春日大社へと進み、平安から江戸時代にかけた風俗絵巻に観光客らが見入った。

お渡り式の行列に連なる巫女

朱が塗り替えられ色鮮やかになった大社一之鳥居の近くにある「影向(ようごう)の松」は、春日明神が現れて舞ったという伝承があり、能舞台鏡板に描かれた松のルーツとされる。そんな芸能の聖地で「松の下式」が行われ、猿楽座が舞いの「弓矢立合(たちあい)」などを、田楽座が曲芸を披露した。

おん祭は、お旅所に移った若宮神に神饌(しんせん)(酒食)を供えて芸能を奉納する祭礼で、「生きた芸能史」として知られる。お旅所に毎回建てられる仮殿は黒木の柱に松葉葺(ぶ)きという古来の建築で、お旅所祭では神職らが神饌をささげ、祝詞(のりと)を奏上。その前の神聖な芝舞台では神楽(かぐら)や田楽(でんがく)、舞(ぶ)楽(がく)などが奉納され、一帯は訪れた国内外の人らでにぎわった。

 

若宮神の仮殿に神饌を供える神職ら

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