本居宣長「菅笠日記」250年前たどる 桜井の雑賀さんが著書出版
江戸時代の国学者、本居宣長(もとおりのりなが)が大和を歩き著した「菅笠日記(すがかさのにき)」。その魅力に惹かれた桜井市の雑賀(さいが)耕三郎さん(77)が宣長の足跡をたどり、著書「令和に歩く菅笠日記」(京阪奈情報教育出版)としてまとめた。

「令和に歩く菅笠日記」を著した雑賀耕三郎さん=奈良市内
本居宣長は明和9(1772)年の春に現在の三重県松阪市をたち、宇陀市や桜井市、吉野町、明日香村などを巡った。吉野山の桜が主な目的だった。「菅笠日記」はこの旅で見聞きしたことを記しており、万葉集や自らの歌も添えている。
雑賀さんは十数年前から菅笠日記の魅力に取り付かれ、「その道をたどってみたい」と思うようになった。令和5年から6年にかけその道を実際にたどり、日記が書かれた250年前と比べた。
「令和に歩く菅笠日記」は原文を示した上で、宣長や当時の名所旧跡などについて記す。花の吉野山の章では宣長が「一目千本」という形容に対して批判的な態度を示したことに触れ、その気持ちを推測している。
また、宣長が食べた長谷街道の名物「黒崎のまんじゅう」(女夫(めをと)饅頭)についても記し、途絶えた味が10年ほど前に復活したことを紹介している。雑賀さんは「250年前から変わったところ、変わっていないところがある。これを読んで奈良県中南部を巡っていただきたい」と話している。
著書は税込み1210円で、主な書店で販売している。


































