被爆医師の思い次世代に 上牧町が8,9日に朗読劇 15日までパネル展も

朗読劇「響け! 長崎の鐘」に出演する町職員ら=上牧町
戦争の悲惨さや命と平和の尊さを知ってもらうため、奈良県上牧町は町文化センターペガサスホールで8、9日、朗読劇「響け! 長崎の鐘」を上演する。長崎原爆で重傷を負いながら被爆者救護に奔走し、多くの人に平和を訴えた医師、永井隆博士(1908~51年)の軌跡を描く。
同町は令和4年から毎年この時期に、職員が「戦争」をテーマにした朗読劇を開催している。今回は総務部の高木真之理事(59)が、永井博士の著書「長崎の鐘」「この子を残して」をもとに脚本を執筆。永井博士の孫で長崎市永井隆記念館長の永井徳三郎さんが監修に当たった。職員だけではなく、町立小学校の児童3人も子役として舞台に上がる。
劇では、放射線医学の研究中に白血病を発症し、余命3年の診断を受けた永井博士が、約2カ月後に長崎原爆で妻を亡くし、自らも被爆しながらも原爆被災者らの救護に尽力する姿を伝える。幼いわが子2人を残してこの世を去らねばならない永井博士の悔しさや、平和への思いも表現している。
永井博士を演じる総務課の大谷湧希さん(29)は「平和の大切さを訴え続けた博士の思いを次の世代につなぐバトンの役目を担っていると思っている。心に響く思いやメッセージを感じてもらいたい」と話している。
上演は8日午後3時からと9日午前11時からで、それぞれ約1時間。入場無料で全席自由席。手話通訳がある。ホール前ロビーでは、長崎や広島の被爆の実相を写真パネルなどで伝える資料展を15日まで開催している(午前9時~午後5時、15日は正午まで。4日と12日は休館)。
問い合わせは上牧町秘書人事課(0745・76・2501)。


































