三宅町で謎の埴輪列 20本以上が溝で横倒しに 9月7日まで橿考研で展示

溝に横倒しの状態で埋められていた朝顔形埴輪(手前)や円筒埴輪=昨年10月、三宅町
三宅町伴堂(ともんどう)の県道沿いで、古墳時代の円筒埴輪(はにわ)が大量に溝に埋まった状態で発掘された。周辺の古墳に立てられた円筒埴輪が何らかの理由で溝に並べられたとみられるが、用途は不明。水路の土管としてリサイクルされたとの見方もあったが、調査担当者は「埴輪同士は隙間があって水を流すと漏れてしまう。いったい何のために」と首をかしげている。
調査は、県立橿原考古学研究所が県道拡幅工事に先立って実施。長さ25㍍、幅30㌢~1㍍の直線状の溝が見つかり、円筒埴輪が横倒しの状態で1列に並んで埋められ、計24本分が確認された。

発掘された朝顔形埴輪(左)と円筒埴輪=橿原市の橿原考古学研究所付属博物館
円筒埴輪の多くはほぼ完全な状態で残り、直径20㌢前後、高さ40~60㌢で5世紀後半~6世紀のものとみられる。船などの記号がヘラで刻まれたものもあった。上部がアサガオの花のようにラッパ状に開く朝顔形埴輪や、家形埴輪の屋根の一部も出土した。
埴輪はほぼすべて横倒しになっていたことから、当初は周辺の古墳に立てられていたものを今回の溝に埋めたとみている。土管への転用なら、埴輪を寝かせて埋める際に隙間を粘土などで充填し、円筒埴輪にある5㌢大の透かし穴もふさぐ必要があるが、そうした痕跡はなかった。
さらに、埴輪の中に詰まった土を科学分析したが一般的な泥などで、用途の手掛かりになるデータは得られなかったという。発掘現場はすでに埋め戻されている。
今回の発掘成果は、橿原市畝傍町の同研究所付属博物館の企画展「大和を掘る」で円筒埴輪などが展示されている。9月7日まで。


































