生駒山を世界の観光地に ミシュラン星の獲得目指す ブランド推進協

生駒市や大阪府東大阪市、両市の観光団体などでつくる「生駒山ブランド推進協議会」は両市にまたがる生駒山が、訪日外国人のためのミシュラン観光ガイドに掲載されることと、星の獲得を目指すと決めた。高尾山(東京都八王子市)が平成19年に3つ星に認定され、登山客が増えたとされることから計画。生駒市の担当者は「『東の高尾山』、『西の生駒山』と並び称されるような観光地に育てたい」と意気込む。(張英壽)
同協議会のメンバーとして新たに8月、近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)と近鉄グループホールディングス(同)が加わったことをきっかけに方針を決定した。
生駒山は標高642㍍、高尾山は同599㍍と、同程度の高さ。生駒市によると、それぞれ大阪、東京の都心からアクセスがよく、低山ハイキングブームを受けて注目を集めている。
八王子観光コンベンション協会によると、高尾山は2007(平成19)年にフランスで発行されたミシュランの日本ガイドで3つ星を獲得して登山客が増加したとされ、登山客数は年間300万人ともいわれている。京王電鉄によると、高尾山最寄りの高尾山口駅の1日平均乗降人員は令和6年度で1万690人となっている。
2009(平成21)年からは訪日外国人のための別の観光ガイドブック「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」が発行されており、同協議会は生駒山がこのガイドブックに掲載されることと星の獲得を目指す。星は1~3があり、星のない掲載もある。
生駒山は、ハイキングコースとして人気を集めるほか、大阪平野や奈良盆地が一望できる生駒山上遊園地、近鉄生駒ケーブル、有料道路の信貴生駒スカイラインが立地している。またふもとの東大阪市には、石切参道商店街や枚岡神社がある。同協議会は今年3月には、昭和4年の生駒山上遊園地開園当初からある大型遊具「飛行塔」前に運営会社と協力してフォトスポットを設置しており、利用者によるSNS発信を期待している。
日本ミシュランタイヤのホームページによると、ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポンには、旅行者がその観光地を訪れた時に受ける第一印象▽その場所の知名度▽文化財の豊かさ、レジャーの充実ぶり▽作り物ではない本物としての魅力と調和▽旅行者の受け入れの質|など9つの評価基準がある。
掲載と星獲得に向けた戦略をどう構築するかはこれからだが、近畿日本鉄道などが同協議会に加わり、PRや知名度向上に期待が高まっている。生駒市観光振興室の荒木宏明室長は「この基準を踏まえた上で課題を探り、一つ一つ解決していきたい」と話している。


































