県内最多135基の方形周溝墓 御所の出屋敷北十三遺跡など 橿考研

出屋敷北十三遺跡で出土した方形周溝墓=御所市
県立橿原考古学研究所は3日、御所市の「出屋敷北十三(でやしききたじゅうそ)遺跡」を発掘調査した結果、弥生時代中期(紀元前4世紀~同1世紀ごろ)の方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)52基が出土したと発表した。方形周溝墓は周辺の別遺跡から見つかった同時代の83基を合わせると計135基で、基数としてはこれまで県内で最多だった大和郡山市の八条北遺跡の101基を超えた。
県の工業団地整備に伴い、令和3年度から調査を実施。方形周溝墓は出屋敷北十三遺跡のほか、南東側の観音寺本馬遺跡で58基、南西側の南十三遺跡で25基が見つかっており、その範囲は南北東西とも約600㍍にわたっていた。これらの墓は約400年の時間的な幅があることから、橿考研は「墓域の形成過程の詳細については、出土遺物の整理を通じて検討する必要がある」としている。
今年度の調査では、弥生時代前期~中期(紀元前5世紀~紀元前後ごろ)の竪穴建物跡17棟分を確認した。川跡を挟んだ西側には方形周溝墓14基が出土した。
橿考研調査課の前田俊雄指導研究員は「方形周溝墓に近接する居住域が県内で確認できたのは初めて。弥生時代の集落と墓域の関係を示すモデルケースで大きな成果」と評価している。
方形周溝墓は四角形の溝を掘ってその中に低い墳丘を設けた弥生時代の代表的な墓。調査では、古墳時代の方墳や竪穴建物跡も見つかった。
現地説明会は6日午前10時から。駐車場はない。


































