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「御湯立神事」で心身清め 春日若宮おん祭り始まる


ササの葉で湯を振りまいて清める加奥満紀子さん=奈良市

師走の古都を彩る春日大社摂社、若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」が15日始まり、奉仕者らの心身を清める「御湯立(みゆたて)神事」が奈良市餅飯殿町の大社大宿所で行われた。好天に恵まれ多くの参拝者でにぎわった。
大宿所はかつておん祭に奉仕した大和士(ざむらい)が精進潔斎(しょうじんけっさい)したという参籠(さんろう)所。御湯立は大和郡山市の巫女(みこ)、加奥満紀子さん(67)が作法を継承している。
この日は大勢の市民らが見守る中、加奥さんが煮え立つ大釜の湯に酒や米などを入れ、「左右左(サヨーサ)」と唱えながらササの葉で湯を振りまいて清めた。神事後、加奥さんは「皆さんが来年も健康で元気に過ごせるようにという願いを込めました」と話した。
大宿所には魚などの懸物(かけもの)(供物)が並び、祭りらしい雰囲気に。名物料理「のっぺ汁」の振る舞いもあり、訪れた人らが味わっていた。
おん祭は平安時代に始まり、今年で890回目を迎えた。17日は時代行列の「お渡り式」や中心行事の「お旅所祭」が行われる。

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