首相就任後初のお国入りに法隆寺周辺も〝高市フィーバー〟

法隆寺参道を進む韓国の李在明大統領を乗せた車列=斑鳩町(安元雄太撮影)
高市早苗首相は14日、来日中の韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領とともに斑鳩町の世界遺産・法隆寺を視察した。同町は高市首相の地元選挙区でもあり、就任後初のお国入りとあって、両首脳の姿を一目でも見ようと、法隆寺参道には多くの見物客らが集まり、歓声もあがった。県警なども同寺周辺で厳重な警戒態勢を敷いた。
高市首相と李大統領は午前9時すぎから約1時間、法隆寺を視察した。法隆寺は現存する世界最古の木造建築物で知られ、朝鮮半島を経て日本に伝わった建築様式が用いられている縁もあり、会談の場所に選ばれた。
参道には朝早くから約100人の見物客が集まり、黒塗りの車からガラス越しに笑顔で沿道に手を振る高市首相の姿もみられた。
沿道の最前列で「早苗ちゃーん」と大声をあげていたのは三郷町の松岡広洋さん(75)。高市後援会の会員で長年の「高市ファン」といい、この日午前6時半ごろから法隆寺前で待機していた。高市首相の姿を見て「体が心配やけど、健やかな笑顔で手を振っていただき、ありがたかった」と喜んだ。「和を以て貴しと為す」と記された十七条憲法をつくった聖徳太子ゆかりの同寺で、両国首脳が「協力し合ってよりよい日韓関係を結んでほしい」とエールを送った。
同じく沿道からスマートフォンで車内から手を振る高市首相の姿を撮影していた斑鳩町の無職女性(67)は「撮った写真をずっと保存しておきたい」と満足そうな様子だった。

高市早苗首相の言葉が記された商品「高市てぬぐい」を見せる観光案内施設「法隆寺iセンター」の担当者=斑鳩町
参道沿いにある観光案内施設「法隆寺iセンター」の担当者らは、施設で販売している「高市てぬぐい」(税込み2200円)を額に入れて、沿道から声援を送った。手ぬぐいには昨年の新語・流行語大賞にもなった「働いて働いて働いて…」や自民党総裁選で語った「奈良の女」などのキーワードが記されている。施設職員の吉川一郎さんは「車内から高市首相が手を振ってくれたので、てぬぐいも見ていただいたのではないかと思う」と話した。
法隆寺周辺の道路では13日の奈良市内と同様、県警など全国の警察本部の警察官らが一定間隔で立ち警備に当たった。参道で見物に訪れた一般客らに気を配り「(見物場所を)譲り合ってお願いします」「もうすぐ(高市首相らの)車が来ます」と呼びかける警察官らの姿もみられた。

法隆寺を訪れた高市早苗首相(手前左)と韓国の李在明大統領(同右)=斑鳩町(代表撮影)
◇李大統領「教科書で見た」 金堂壁画に興味
李大統領は法隆寺で古谷正覚住職の案内を受けながら、釈迦三尊像(国宝)が安置された金堂(国宝)などを視察。昭和24年に火災で焼損し収蔵庫に納められている金堂壁画(重要文化財)も見学した。
同寺によると、李大統領は特に、「教科書で見た」などと金堂壁画に興味を示していたという。
金堂壁画は7世紀末~8世紀初め頃に描かれた釈迦や阿弥陀、弥勒(みろく)、薬師の浄土図などがあり、中国・敦煌(とんこう)の壁画などと並ぶ仏教絵画の傑作として知られた。だが、昭和24年1月に火災で焼損。現在は金堂に再現した壁画がはめ込まれ、元の壁画は焦げた柱とともに収蔵庫で保管している。


































