渡来人の息吹 「沼山古墳」などの副葬品展示、橿原で15日まで特別展

沼山古墳から出土したミニチュア炊飯具のかまど、こしき=橿原市
謎の巨石「益田岩船(ますだのいわふね)」(橿原市白橿町)の近くにある6世紀後半の沼山古墳(同)の副葬品などを集めた特別展が同市川西町の歴史に憩う橿原市博物館で開かれている。被葬者は渡来人の有力者とされ、令和6年には初の市指定史跡となった。古墳時代の渡来人の息吹が感じられる展示内容になっている。
東西11㍍の益田岩船は発掘調査されていないが、重要人物のためにつくりかけた古墳の一部とする説がある。その東二百数十㍍の距離に沼山古墳はあり、逆さにしたおわんをかぶせたようなドーム状天井の横穴式石室と、土師器(はじき)のミニチュア炊飯具が出土。これらは渡来人の古墳の特徴で、炊飯具は実際には使えないほど小さく、副葬品としてつくられたとみられている。
会場には、ミニチュア炊飯具のかまどや、コメを蒸すこしき、鍋などを展示。ほぼ同時代にあたる渡来人の周辺古墳である真弓鑵子塚(まゆみかんすづか)古墳(明日香村)や与楽(ようらく)鑵子塚古墳(高取町)、与楽カンジョ古墳(同)の副葬品も集めている。
特別展を担当する市文化財保存活用課の杉山真由美主査は「5世紀に朝鮮半島から渡来人が奈良盆地にたくさんやってきて先進的な技術を伝えた。6世紀後半には有力者が現れ、橿原市や周辺で古墳がつくられた」と説明している。
15日まで。月曜休館。


































