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日トルコ友好の原点学ぶ エルトゥールル号特別授業 


エルトゥールル号の遺物の説明をするトゥファン・トゥランルさん(左から2人目)=いずれも斑鳩町の県立法隆寺国際高校

 

明治23(1890)年に和歌山県串本町沖で遭難し沈没したオスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦「エルトゥールル号」にまつわる特別授業が、斑鳩町の県立法隆寺国際高校で開かれた。日本とトルコの友好の歴史、海中に沈んだエ号の遺物の引き揚げや保存処理の取り組みを専門家が解説した。(西川博明、写真も)
生徒約300人を前に、トルコ海洋考古学研究所元所長のトゥファン・トゥランルさんは、エ号の遭難が「日本とトルコ両国の友好の原点になった」と紹介。乗組員500人超が犠牲となったが、住民らが人を救助し、遭難者を埋葬したエピソードを説明した。
さらに自身が団長を務めたトルコ政府調査団が、平成19(2007)年以降実施した発掘調査を振り返った。調理鍋や小さな瓶、陶器の皿などエ号の遺物約8300点を海中から引き揚げた意味として「遭難した乗組員らを記録や記憶に残し、忘れないようにするのが使命」と語った。

特別授業を行う奈良大の今津節生学長

文化財保存科学が専門の奈良大の今津節生学長らは令和6年以降、エ号の遺物33点の保存処理に関わり、糖の一種「トレハロース」を利用した保存処理法を「日本から世界に広めようとしている」と紹介。保存処理を終えた滑車などの遺物を5月29日に和歌山県串本町へ返還したことも報告し、生徒らに「あまり知られていないエ号の歴史を共有してほしい」とした。
授業の合間にはエ号の船体の木材破片や、保存処理前のさび付いたライフル銃などの遺物も展示された。
授業を受けたネパール国籍で同校2年のカンデル・アユシュさん(16)は「将来は海中の遺物を探す仕事もいいなと思った」と感想を語った。3年の名迫(なさこ)絢香さん(18)は「発掘や保存処理に長い年月がかかり、関係者の方々の努力が伝わってきた。歴史を知らない周囲にも広めていきたい」と話していた。

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