暴力行為は過去最低ですが・・・中学生の不登校1143人 児童生徒調査
県教委は、平成26年度の児童生徒の問題行動調査結果を公表した。国公私立の小中高で発生した暴力行為は、児童千人当たり2・4件(全国平均4件)で、現行調査が始まった平成18年度以降で最も少なかった。また、千人当たりの不登校生徒数は13・7人(同12・1人)で、昨年から0・6ポイント改善したが、全国平均を上回った。
不登校生徒数は、県内の公立小学校で343人だったが、中学校では1143人に上った。学年別では、小1では14人にとどまったが、学年が上がるごとに増加。中1では289人、中2、中3はいずれも427人と増えていた。
不登校のきっかけは、小学生では「不安など情緒的混乱」が最多で34・1%、中学生では「無気力」が31・8%で、学校や家庭などの環境要因ではなく、いずれも「本人の事情」が原因だった。
一方、高校の千人当たりの不登校生徒数は前年比0・8ポイント減の10・7人(同15・9人)で、減少傾向を維持。公立高校の学年別では1年が109人で最も多く、2年は53人、3年で55人だった。不登校のきっかけは、「不安など情緒的混乱」が27・8%で最も高く、次いで「進路にかかる不安」が16・7%だった。
また、県立高校の中途退学者数は前年より58人少ない272人。学年別の割合では1年が67・3%、2年が25%、3年が7・7%だった。
県教委は市町村とは別に独自にスクールカウンセラーを設置するなど、生徒のケアを進めており、「個別の事案を検証することで、不登校の減少に向けて取り組みたい」としている。
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