〝もちもち〟食感、春日さんのうどんおいしいよ 23日まで試食
奈良の奥深い食文化に触れられる「うどんルーツサミット&奈良食文化祭」が奈良市で始まった。23日までJR奈良駅前の奈良市総合観光案内所で開かれ、うどんの元祖とされる「餺飥(はくたく)」を再現した「春日餺飥うどん」などが味わえる。

再現された春日餺飥うどんを味わう来場者
NPO法人「奈良の食文化研究会」(奈良市)が昨年9月、春日大社の20年に1度の社殿大改修「第六十次式年造替」を記念し、春日餺飥うどんを再現。しょうゆとみその基となった「醤(ひしお)」などの奈良にルーツを持つ日本食とともにPRしようと、今回のイベントを企画した。
餺飥は小麦粉と米粉を山芋でつなぎ、板状に伸ばした平麺で、永延3(989)年に一条天皇が春日大社に訪れた際にふるまわれたとの記録が残っている。当時は小豆で食べていたとされるが、春日餺飥うどんではしょうゆベースの食べやすい現代風のうどんにアレンジされている。
試食した京都府木津川市の主婦、福田めぐみさん(41)は「もちもちして食べたことがない食感でおいしい」と話していた。
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