【ならスポ】総合格闘技の技磨き頂点へ 青翔高日本拳法部・巽亮介選手
防具をつけ、実際に突きや蹴りを相手に当てて対戦する「日本拳法」。今年7月に県立橿原公苑第1体育館(橿原市)で開かれた第61回全国高校日本拳法選手権大会で、約110人が出場した男子個人戦で3位を勝ち取った。部は男子団体で3位に入賞。「もっと速く決められるようにしたい」とさらに意欲を見せている。
日本拳法は面、胴などの防具とグローブを身につける。体重による階級分けはなく、突きや蹴りのほか、投げ技、寝技、関節技なども可能な「総合格闘技」だ。
青翔高校日本拳法部は、日本拳法六段で、全国高校日本拳法連盟の理事長を務める香美秀一監督(52)が同校に着任した平成21年に同好会としてスタートし、翌年5月に部に昇格。以来、春に開かれる全国高校日本拳法選抜大会や夏の全国高校日本拳法選手権大会などで、計7回全国3位の成績を残している。
部員のほとんどは、高校生になってから日本拳法を始めており、巽選手もその一人だ。中学までは柔道に打ち込んだが、青翔高校には柔道部がなく、「武道をやりたい」と思っていたところ、香美監督に誘われた。「柔道の投げも生かせる総合格闘技としての魅力を感じた」という。
身長163センチと大柄ではないが、鍛えた体はがっしりと強い。香美監督も「腰の強さがあり、体幹がしっかりとしている」と分析。本人は、「小さいころから日本拳法をやってきている選手は突きや蹴りは強いが、投げるのはそんなに得意ではない」と指摘。「自分はそんな相手に組み負けないと思う。他の選手が持っていないもので勝負しないと」と話す。
現在二段。今年は全国高校日本拳法選手権大会で3位に入賞したほか、5月の日本拳法県選手権大会高校の部個人戦では優勝。6月の日本拳法全国合同選手権大会高校生の部でも全国3位の成績を残した。
トップレベルを目指して意識してきたのは、「常に考える」こと。そのうえで、練習を積み重ねてきた。「組み技ばかりやっていると対戦相手に研究され、組みにいっても逃げられたりして決まりにくくなる。突きや蹴りで相手が崩れたところで組みに行くようにしたり、組むと見せかけて突いたり…。勝ち方を考えないと勝てない」と、常に戦術を考える。
投げた相手が倒れただけではだめで、そこへ突きや蹴りを決めないと一本にならないのが日本拳法。投げたあと、突きや蹴りを決めるまでの時間をいかに縮めるかも課題だ。「投げたらすぐ突きや蹴りが出せるよう、体に覚えさせないといけない」。
9月には、全国から強豪選手が集まり大阪市内で開かれる「2016日本拳法総合選手権大会」に出場する。「一度は、てっぺんに立ってみたい」と練習に熱が入る。(山本岳夫)
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