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春日大社の国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」はほぼ純金 信仰のあつさ示す?


 金具部分の大半がほぼ純金であることが奈良文化財研究所の調査で26日、分かった春日大社(奈良市)の国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」。調査結果は、「黄金色が今も保たれているのはなぜ」と不思議がっていた関係者らを納得させると同時に、奉納者の春日の神へのあつい信仰心をうかがわせた。

ほぼ純金と判明した太刀

ほぼ純金と判明した太刀

 現在、国内に残る毛抜形太刀の完全品は3点のみで、1つは伊勢神宮(三重県伊勢市)、残りは春日大社の所蔵。今回、調査された金地螺鈿毛抜形太刀は貝殻を使った螺鈿など、平安時代の高度な技術によって華麗に装飾されている。

 銀にメッキしたと考えられていた金具が色あせないことに専門家らは疑問を抱いていたといい、関根俊一・奈良大学教授(日本工芸史)は「すべてを金にするというのは、そこに込める思いが違う。お金をかけ、一級の工人によって作られたのは春日への信仰の証し」とする。

 春日大社は藤原氏の氏神であり、同大社では鞘に施されたネコの奇抜なデザインに注目。奉納者はネコが好きだったという摂関家の藤原頼長が候補として考えられるとし、花山院弘匡宮司は「奉納者には『神にご加護いただきたい』という強い思いがあり、自分の気に入った意匠を施した黄金の太刀を作ったのでは」と話した。

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