【榊莫山と紫舟のシンフォニー】 「書を愛でる文化、海外の方にも」 奈良県立美術館で開催中 7月23日まで
2017年04月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良県立美術館(奈良市)で榊莫山(さかき・ばくざん)さんと紫舟(ししゅう)さんの作品が同時に並ぶ企画展「榊莫山と紫舟のシンフォニー(交響)」が15日、開幕した。その開幕を前にした14日、プレスプレビューがあり、来場した紫舟さんが自身の作品を解説しながら「日本人が感じる書を愛でるという文化を、海外の人にも感じてほしい」と述べた。
展示では2人の書や絵画と融合した作品など約130点を展示。紫舟さんは新作など30点を披露しており、「文字は紙より前からあったもの。平面ではなく、立体的なものとしてとらえてほしい」と、文字を彫刻と溶接で表した「書の彫刻」や、360度書を鑑賞できる「書のキュビズム」などを紹介。「莫山先生とご一緒でき、本当に光栄。日本語の持つ造形の深さや美しさなどをみてほしい」と話していた。
月曜休館。前期は6月4日まで、後期は6月6日~7月23日。観覧料は一般400円、大学・高校生250円、小・中学生150円。問い合わせは奈良県立美術館(☎0742・23・3968)。