【バンビシャス通信】 プロになる 「1万時間」の積み重ね 寺下太基選手(37)が香芝東中で職業授業
「1万時間」。寺下太基選手(37)が香芝東中学1年生の職業授業で、黒板に書いた数字だ。その道のプロになるために必要な時間。尊敬する人から聞いた話だが自身にもあてはまったという。
中学でバスケットボールを始めた。1万時間がプロバスケットボール選手として収入を得ることができるようになったタイミングと同時期だった。この数値を中学生に伝えたかった。「ただ単に練習するのではなく、一つひとつの練習を大切にし、1万時間以上を積み重ね、それに加え運も必要」と実体験を交えて話していた。
現在、スターティングメンバーとして試合に出場している。ヘッドコーチのジェリコ・パブリセビッチ氏(66)からも「気持ちの入ったプレーがチームに勢いを与えてくれる」と信頼も厚い。第一線で活躍しているからこそ、授業後も中学生から質問が途切れなかった。
バスケットボールがうまくなるにはといった質問のほか、「年収はいくらですか?」とサッカー部員からストレートな質問も。
「正直なところ今ならJリーガーになるほうが年収は多いかもしれない」と笑顔で、しかし、真面目に答えていた。
B・LEAGUEの大河正明チェアマンは「東京五輪までに1億円プレーヤーを出す」という目標を掲げている。今年2年目のB・LEAGUE。今の中学1年生が卒業するころには、もっと憧れの職業になっているに違いない。 (バンビシャス広報 和田真智子)
【試合結果】バンビシャス70―78茨城ロボッツ(11日)▽バンビシャス65―70茨城ロボッツ(12日)
【ホーム試合予定】ライジングゼファー福岡戦=18日(土)午後6時、19日(日)午後2時▽ならでんアリーナ(奈良市中央体育館)