小学生が裁判に挑戦「ならジュニア法廷」開催
2018年08月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
子供たちが模擬裁判などを行う「ならジュニア法廷2018夏」が10日、奈良地裁で開催された。裁判所の役割などを理解し、身近に感じてもらおうと同地裁が毎年開催しており、今回は小学5、6年生の児童23人が参加した。
児童らは、裁判所にまつわるクイズに挑んだ後、裁判官や検察官、弁護人の3役に分かれ、窃盗罪に問われた被告の模擬裁判を行った。
模擬裁判では「奈良市内のデパートから男性医師が高級腕時計を盗んだ」との設定で審理を行い、児童たちは裁判の専門用語に戸惑いながらも、実際の法廷同様に冒頭陳述や証人尋問などに真剣に取り組んだ。
審理後は2つのグループに分かれて「評議」も実施。被告や証人の供述をもとに意見を出し合い、両グループとも「有罪」の判決を導き出した。
裁判官役を務めた上牧町立上牧第二小学校5年の長谷川真子さん(10)は「ドラマで裁判を見て、本物の裁判所を見たいと思い参加した。評議では被告の言っていたことが嘘か本当かを見極めるのが難しかった」と話していた。