天理に体験型ゲストハウス完成 3Dプリンター装備のスペース、カフェも
最新鋭の工作機械を備えた工房とカフェを併設した体験型宿泊施設「Mori ノ Guest House(モリノゲストハウス)」が、奈良県天理市の天理駅前にオープンした。街の魅力を発信しつつ、観光客を呼ぶ込む文化交流拠点として期待されている。
市内で飲食店などを運営する「ことぶき」(同市)が、閉店したパチンコ店を改装。総務省の地域経済循環創造事業交付金などを活用し、完成させた。
1階のFabスペースでは、3Dプリンターやレーザーカッターなどを用意。市が招いた芸術家が住み込みで創作活動をする際の滞在拠点とする。工房スペースも設け、体験イベントを随時開催する予定だ。
2階には、相部屋の「ドミトリールーム」(5室)と個室の「ツインルーム」(2室)があり、最大30人が宿泊可能。カフェでは地元で採れた旬の農産物を使った料理を提供する。
天理市の並河健市長は同施設について「地域の成長エンジンとして大きな役割を果たしてもらいたい」と期待を込める。ことぶきの伴戸忠三郎社長は「街から森に、森から街に行くきっかけにしてほしい」と話した。
宿泊は原則予約制。ドミトリールームは1泊3240円~3780円。ツインルームは1部屋8640円。Fabスペースの利用は時間制で、1時間2千円から。問い合わせは同施設(090・7347・4010)。