白鳳時代に思いはせて 東塔の水煙など特別公開 薬師寺
2015年10月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の薬師寺で1日、約110年ぶりの解体修理が進む国宝・東塔の水煙などを特別公開する「東塔水煙降臨展」が始まった。
水煙は東塔の先端近くに取り付けられていた銅製の装飾具で、高さ約1・8メートル、幅約70センチの銅板4枚が組み合わされている。炎をあしらった装飾部分には、天を舞う天人24人の透かし彫りが施されている。
水煙の内部から見つかった仏舎利や、東塔の基壇から発掘された和同開珎なども展示。開幕前日の9月30日には法要が営まれ、僧侶らが水煙を前に般若心経を唱え、展示期間中の無事を祈願した。
山田法胤管主は「水煙を間近で見て、白鳳時代の美術や仏教について思いをはせてほしい」と話していた。展示は来年1月3日まで。問い合わせは同寺(電0742・33・6001)。
薬師寺のホームページはhttp://www.nara-yakushiji.com/
【関連記事】
檜皮葺き本殿と文華殿の庭園、10月5日から一般公開 橿原神宮
曼荼羅、屏風・・・春日さんのお宝公開 万葉文化館で19日から
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)