「おもてなし」サービス充実、銭湯では「浴育」も 奈良くらしの応援団
2018年12月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
高齢者や、介護・育児で外出が難しい人たちなどを応援する「安心・快適 奈良くらしの応援団」は今月から、県内17の銭湯で大人1人につき幼児3人まで入浴料を無料にするサービスを始めている。応援団は、県内の飲食、理容、美容、クリーニング、公衆浴場の各同業組合が連携。「訪問・出張」型に加え、外出することで元気になってもらおうと「おもてなし」型サービスも充実させている。
応援団は今年1月から、弁当の宅配や出張散髪、クリーニングの集配などのサービスを提供。今回、公衆浴場の組合が加わり、登録店舗も450店となった。
おもてなしサービスは、銭湯の場合、入浴を通じて子供に公衆マナーを教える「浴育」も推進し、引率の大人1人につき未就学の幼児3人までを入浴無料とした。飲食、理容などでは、気軽に車いすで入店できるよう配慮し、美容ではさらに、キッズスペースや授乳スペースを設けて来店を促している。
県生活衛生営業指導センターの七尾司専務理事は「こうした取り組みで地域を支えていきたい」と話している。各種サービスの登録店や利用方法は、役所などで配布するパンフレットや、応援団のホームページで確認できる。問い合わせは同センター(0742・33・3140)。