今年の三輪素麺は「高値」 大神神社で卜定祭
2019年02月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
今年の三輪素麺の卸値(参考価格)を占うト定祭が5日、桜井市の大神神社で営まれ、県三輪素麺工業協同組合や県三輪素麺販売協議会などの関係者約60人が出席した。
三輪素麺は大神神社の祭神の子孫、穀主が奈良時代に小麦と三輪山の清水を使ってつくったのが始まりとされる。同社は素麺づくりの守り神で、毎年2月5日に卸値を占う祭典が行われている。
神楽が奉納された後、神職が「高値」「中値」「安値」の3種類の価格が書かれた15枚の紙を筒状の麻で突き、麻に付いた紙で卸値を占うト定の儀を行った。今年の卸値(銘柄「誉」18㌔)は高値(1万1千円)に決まった。高値は平成27年以来4年ぶり。
県三輪素麺工業協同組合の池側義嗣理事長は「高値はありがたいが、価格は市場の動向次第。景気がよくなり、販売が伸びることを期待しています」と話した。