百条委に「美榛苑」選定委の議事録提出 宇陀市
2019年06月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
宇陀市は、宿泊施設「保養センター美榛苑」の指定管理者を専決処分で選んだ決定過程を調べる市議会の調査特別委員会(百条委員会)に、3月下旬に2度開かれた指定管理者選定委員会の議事録や専決処分に関する書類を提出した。百条委が先月27日の第1回会合で提出を求めていた。
3月29日にあった選定委の議事録は75ページ。委員や同席した経営コンサルタントの名前は伏せられているものの、約5時間に及んだとされる選定委のやりとりが詳細に記載されているという。
選定委は同26日の審査でアスクゲート(札幌市)を落選としながら、この3日後、結論こそ変更しなかったが評価を見直した。高見省次市長はこれを受け、4月3日に専決処分で同社を指定管理者に選定した経緯がある。
百条委委員長の上田徳議長は「議事録が提出されたことは評価したい」としている。百条委では今後、議事録の中身を精査し、専決処分に至る過程に問題がなかったかを調査する。