奈良学園大、キャンパス統合へ 三郷を登美ケ丘に
2019年06月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良学園大は、令和4年に人間教育学部がある三郷キャンパス(三郷町)を保健医療学部がある登美ケ丘キャンパス(奈良市)に統合すると発表した。登美ケ丘キャンパス内に新たに人間教育学部のための施設を建設。三郷キャンパスは閉鎖する。
大学によると、登美ケ丘キャンパスの新施設は、1号館の東側か2号館の南側の空き地に建設予定。4年3月までの完成を目指し、翌月から講義や研究をスタートさせたいとしている。
大学は前身の奈良産業大として昭和59年4月に三郷町で開学。平成10年のピーク時には約4800人の学生がいたが、三郷キャンパスの学生は現在522人にまで減少している。一方、奈良学園大への改称とともに26年に開設した登美ケ丘キャンパスには、同じ敷地内に幼稚園から大学まで全ての教育施設がある。そのため、人間教育学部の教育、研究との親和性が高く、キャンパスとして適しているという事情もあり、昨年9月から統合を視野に検討を進めていた。
三郷キャンパスと近くにある信貴山グラウンドは、合わせて万平方㍍以上の広さがあり、今後は三郷町の意向も聞いた上で活用や売却を検討するという。