背丈低めのヒマワリでインスタ映え 馬見丘陵公園
15万本のヒマワリが咲き誇る県営馬見丘陵公園の人気が、若い女性やカップルの間でじわじわと高まっている。背丈の低い切り花用のヒマワリが「インスタ映えする」と評判を呼び、先月28日には1万人近くが来園。同園では4日まで「馬見ひまわりウィーク」が開かれており、多くの家族連れらでにぎわいそうだ。
広陵町と河合町にまたがる馬見丘陵公園は、春はチューリップ、秋はコスモスを目当てに多くの家族連れらが訪れる。平成27年からは来場者が少ない夏の名物にしようと、ヒマワリを植え始めた。
当初は約4万本だったが年々栽培面積を増やし、現在は園内6カ所の計6800平方メートルに24種、約15万本が咲き誇るまでに。7月28日には約9700人が訪れ、昨夏最多の入場者数だった約5600人(8月5日)を大きく上回った。
県中和公園事務所花いっぱい推進課によると、ヒマワリ畑の人気は写真共有アプリ「インスタグラム」などで若い女性を中心に広がり、高齢者が多い春秋の来園者と比べ、年齢層がぐっと低いという。
同園もほぼ連日、インスタグラムでヒマワリの写真を発信しており、同課の青木浩久課長は「背丈よりも高いヒマワリが見渡す限りに広がる風景とはかなり違いますが、かえって人気を集めているようです」と話す。
7月30日に友人と訪れ、スマートフォンのカメラで写真を撮っていた地元の女性会社員(22)は「ヒマワリに埋もれているような写真を撮るのに高さがちょうどいい」と楽しそうだった。