奥行きある庭園に感銘、橿原神宮の神域一般公開
橿原神宮(橿原市)で5日始まった修復中の本殿(重文)の一般公開では、普段立ち入れない神域に入ることができるうえ、非公開の庭園なども同時に公開され、県内はもとより全国から見学者が訪れた。
一番乗りは王寺観光ボランティアガイドの会副会長の井上喜代藏さん(68)=三宅町。「公開を知り、またとない機会なので、ぜひ来ようと思っていました」といい、「本殿屋根に葺かれた真新しい檜皮は新鮮なイメージで、『木の文化』が感じられる。同じ重文の文華殿も奥行きがあって、その庭園は独特な雰囲気。感銘を受けました」と話した。
見学者は神宮の外拝殿で受付後、回廊や特設の通路を通り、本殿周辺をほぼ一周する。時間があえば神職の説明も受けられ、各庭園にも説明役の神職が待機している。
東京都葛飾区から休日を取って訪れた会社員、十文字秀一さん(56)は「見応えがあり、すばらしかった。来年の神武天皇2600年大祭も機会があれば、訪れたい」。また、埼玉県行田市の男性会社員(42)は「落ち着いた感じの庭園もすばらしかった。神職の説明があったのも良かった」と話していた。
一般公開に関する問い合わせは、橿原神宮(電0744・22・3271)。
橿原神宮のホームページはhttp://www.kashiharajingu.or.jp/
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