開創1250年 西大寺で「光明真言土砂加持大法会」
2015年10月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
南都七大寺の一つ、西大寺(奈良市)で鎌倉時代に始まった一門の最重要用儀式とされる「光明真言土砂加持大法会」が3~5日、営まれた。奈良時代に創建された同寺は今年、開創1250年で記念法会も兼ねられた。
西大寺は天平神護元(765)年、称徳天皇が四天王像を造立したのがルーツとされその後、伽藍が整備された。奈良時代に創建された最後の官寺とされ、東大寺に対する「西の大寺」として壮大な規模を誇った。一時寂れたが、鎌倉時代に叡尊上人が再興した。
光明真言会は光明真言(祈願句)の功徳を広めるため叡尊が始めた法会。これで加持した土砂を墓にまくと、死者は極楽往生できると説かれる。
法要は数多くの灯籠に明かりがともる本堂で厳かに営まれ、4日の中日には同寺一門や他寺から僧侶約50人が参列。5日には参拝者が静かに手を合わせるなか結願を迎えた。
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