県債残高5年連続減 一般会計決算
2020年07月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県は令和元年度一般会計決算の概要を発表した。県民の借金にあたる県債残高は1兆27億円で、26年度の1兆700億円をピークに5年連続減少。歳入・歳出はともに増加して5千億円台となり、翌年度に繰り越す財源を差し引いた実質収支は14億6400万円で黒字を維持した。
県の財政状況の指標(速報値)は、借金の割合を示す実質公債費比率が前年度比1ポイント減の8・7%。将来、支払う可能性のある負債の一般会計に占める割合である将来負担比率は同3・3ポイント増の156%で、いずれも基準をクリアしている。
歳入は前年度比3%増の5164億5900万円、歳出は同2・6%増の5113億6600万円。県コンベンションセンターやなら歴史芸術文化村の整備に加え、国の「防災・減災・国土強靭化政策」を受けた公共事業の推進による普通建設事業費が増加の要因となった。