年末年始「静かに県内で」知事呼びかけ
荒井正吾知事は22日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、「年末年始は感染者を大幅に減らすチャンス。今年だけは用心してほしい」と呼びかけ、「大阪への往来や友人同士の会食で騒ぐのは控え、帰省したら家族で静かに過ごしてほしい」と訴えた。
10月26日から12月20日の感染者616人を県が分析した結果、県外感染者との接触による感染者178人のうち、76%が大阪関連と推定。年代別では20代と40代の合計が半数以上を占めているという。荒井知事は「大阪に行くことを控え、20代と40代の方は少人数で静かに県内で過ごしてほしい」と強調した。
一方、県内で家庭内や友人との飲食による感染は各年代にまんべんなく広がっており、「帰省前の余暇活動を控えるなど、うつさない用心をしてほしい」と話した。
軽症者などを対象とした宿泊療養について、医療機関の負担軽減のため、積極的に活用する方針を示し、新たに140室を確保したことを明らかにした。30日から運用を開始し、計250室とする。
奈良市も22日、年末年始の過ごし方に注意するよう呼びかけた。仲川げん市長は「忘年会、新年会は多人数、長時間にならないようにし、大阪府などへの不要不急の往来はできるだけ避けてほしい」と話した。