新型コロナ、奈良市や生駒市でワクチン接種向けて準備
2021年01月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、県や市町村が準備を始めている。県は優先で接種される医療従事者のリストアップを進めており、奈良市は12日に「新型コロナウイルスワクチン接種推進室」を健康増進課内に新設した。
厚生労働省は、米製薬大手ファイザーのワクチンが早ければ2月にも承認の可否が決まるのを念頭に、コロナ患者に対応する医療従事者を最優先に同月下旬にも接種を始め、次いで高齢者、基礎疾患のある人などの順で進めていく方針。
医療従事者の接種は県が、医療従事者以外の接種は各市町村が担当する。
奈良市が新設した接種推進室は4人体制。ファイザー社のワクチンが承認された場合、65歳以上の高齢者が3月下旬から接種できるように同月上旬にクーポン(接種)券を配布、同時にコールセンターを設置する。小西康之室長は「他市の先行事例も参考に、迅速に接種できる体制を整えたい」としている。
生駒市も健康課内に今月4日、計5人の専属チームを新設し、事務作業を進めている。市によると3月ごろから65歳以上の高齢者を対象に接種してもらう予定。