昨年1年間の交通事故死者数 過去最少の25人
2021年01月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
昨年1年間に県内で発生した交通事故による死者数は前年比9人減の25人で、統計の残る昭和22年以降で最少となったことが県警のまとめでわかった。
県警交通企画課によると、昨年発生した人身事故は2790件(前年比538件減)で、前年から約16%減少。負傷者は3441人(同704人減)となり、約17%減った。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などで、交通量が減少したことなどが原因とみられるという。
死亡事故の類型は、車両単独13人(同1人増)、車両相互6人(同6人減)、人対車両6人(同4人減)。また、自転車乗車中の死者は6人(同2人増)で、うち5人が水路への転落事故だった。
交通事故による死者25人のうち、65歳以上の高齢者は19人で、76%を占めた。道路横断中に交通事故に遭うケースが多く、同課の担当者は「高齢者の交通事故は重傷、死亡事故につながりやすい。反射材などを活用し、事故に遭わないように気を付けてほしい」と話す。
県警は今年、「マナーアップ大和路2021」を実施しており、反射材、前照灯の活用のほか、飲酒運転防止や横断歩道の歩行者優先、自転車の安全運転を呼びかけている。