課題共有し、円滑に接種 県がワクチン推進室設置
2021年02月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県は1日、新型コロナウイルスのワクチン接種を円滑に進めるため、県疾病対策課内に8人体制の「ワクチン接種推進班」を設置した。班を統括する鶴田真也・医療政策局長は「ワクチン接種を望まれている県民の方にしっかり届くよう、医療関係者、市町村と協力しながら体制確保に努めたい」と語った。
この日午前9時から業務を開始した推進班は、ワクチン接種の準備作業や市町村などからの電話対応にあたった。市町村からは、接種会場や医療従事者の確保など接種実務についてさまざまな問い合わせが寄せられているという。
鶴田局長は「接種時に医療関係者がどう役割分担し、効率的に接種できるかがポイント」とし、近日中に各市町村への聞き取り調査を行い、支援体制を整える。医療資源の乏しい地域の連携の調整にもあたる方針。
鶴田局長は「南部地域と、奈良市など人口が多い地域では抱える課題がちがう。課題を共有し、解決策を一緒に考えていきたい」と語った。