トイレドアの開閉で高齢者見守り 高取町
2021年02月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
高取町は、1人暮らしの高齢者の孤独死を防ごうと、トイレのドアの開閉が24時間なかった場合、ガードマンが駆け付ける見守りシステムの導入を決めた。大手警備会社・綜合警備保障(東京)のシステムで、全国の自治体で導入が進んでいる。
システムは、トイレのドアに開閉を察知するセンサーを取り付け、24時間反応がなかった時は、警備会社に異常を通知。橿原市などの待機場所からガードマンが駆け付け、安否を確認するという仕組み。
設置対象は町内の75歳以上の1人暮らしの高齢者宅など約160世帯。希望を聞いて無料で機器を設置する計画で、すでに1月20日から設置作業が始まっている。
機器が設置されれば、室内温度が高くなれば音声で注意を促す熱中症対策や、健康相談のサービスなども受けられる。
中川裕介町長は「町の高齢化率は約40%。安全・安心を提供し、高齢者が健やかに暮らせるように取り組みたい」としている。