3つの橋で溶接不良 県が元請け会社に補修工事要求へ
京都府の国道24号勧進橋で「久富産業」(福井市)の製品を使用した溶接不良の落橋防止装置が確認されたことを受け、県は9日、過去5年間に同社の製品を使った3橋を検査したところ、いずれも溶接不良が確認されたと発表した。
落橋防止装置は、阪神淡路大震災のような大地震が発生した際の対策として設置されており、日常の通行に支障はないという。不良が確認されたのは、奈良市の富雄川高架橋▽生駒市の竜田川近鉄側道橋▽上北山村の桑ノ瀬小谷橋―の3橋。県によると、富雄川高架橋では80カ所のうち68カ所、竜田川近鉄側道橋では8カ所すべて、桑ノ瀬小谷橋では44カ所のうち30カ所で溶接不良が見つかった。
勧進橋での不正同様、左右両方からすべき溶接を意図的に片側しか行っていなかったとみられる。県では今後元請け会社に補修工事を行うよう請求するほか、6年以上前の橋についても検査を進める。
【関連記事】
98の橋に不良溶接 全国の国道や高速道路の落橋防止装置などで 「速やかに補修する」と国交省
京都・鴨川の橋、58個の溶接不良 業者が工程省略 検査会社もデータ隠蔽
【衝撃事件の核心】「なんぼか包んでくれるか」県警庁舎内で堂々と現金要求…交通違反“もみ消し警官”
劣化が進めば低い音…ハンマー打音検査など研修 インフラメンテに道路担当職員ら参加
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)