橿原市、新本庁舎整備費約69億円に 当初案より約2割アップ
2021年03月15日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
令和6年7月のオープンを目指す橿原市の新本庁舎整備の総事業費がこれまで予定していた約57億円から約12億円増えて約69億円になることが分かった。10日の市議会特別委員会で市から報告された。
新本庁舎は現庁舎(4階建て)の南側に建設され、7階建てで、延床面積約9500平方㍍。昨年、大阪市の業者と基本・実施設計の契約を交わし、設計作業が進んでいる。
市によると、その作業の中で、建設予定地の地盤が予想以上に軟弱で建物の支柱の強化が必要になり、現庁舎の解体の際に外壁に含まれるアスベストの飛散を防ぐ安全な除去作業費などのため事業費が当初計画より約20%膨らむことがわかったという。
市は事業費削減のためこの日の特別委に庁舎の高さを6階建てに減らした新しい新庁舎プラン2案(総事業費約65億円など)も提示した。
しかし、議員の間からは「なぜ2割も上がるのか」など事業費アップに反対する意見が続出。約69億円の事業費を承認せず、今後、どのようなプランで工事を進めるのか、市議会で改めて協議することになった。