「選ばれるまち」目指すが・・29億円の収支不足 平成28年度の奈良市予算
2015年10月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市は平成28年度の予算編成で、約29億円の収支不足を見込んでいることを明らかにした。同市財政は毎年30億円程度の収支不足が続いており、市では義務的経費を除く全事業費を今年度比15%削減することで、約24億円を捻出するとしている。
国の制度終了で、退職手当債が発行できなくなるのが主な要因。今年度は約130人に支給する退職手当計27億円のうち約14億円を退職手当債発行で賄うが、来年度も同程度が見込まれているという。
市の来年度の予算編成方針のテーマは、「選ばれるまち奈良」。観光振興や少子高齢化対策の推進を掲げており、仲川げん市長は職員向けの説明会で、「継続してきた事業も、ニーズに合わなければ見直す必要がある」とし、今後削減対象事業の検討を進める考えを示した。
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