新型コロナ感染者78人 2日連続で過去最多を更新
県と奈良市は6日、新たに78人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。5日に続き、2日連続で過去最多の感染者数となった。県は若者世代の感染者が多く、感染対策の徹底を呼びかけている。一方、現時点では県内での飲食店での感染が主な要因ではないとして、「蔓延防止措置」の要請については慎重な姿勢を示している。
県などによると、感染者は10歳未満から80代の男女。年代別では20代以下の若者が全体の4割を占め、60代以上は11人だった。県内感染者との接触や家庭内での感染など、県内での感染の広がりが顕著だという。
県内の医療体制は徐々に逼迫してきており、6日時点の病床使用率は昨日から3%増加して58%に。無症状や軽症者を対象とした宿泊療養施設の使用率も81%と高い数字となった。県は継続して病室や宿泊施設の確保を進めている。
6日時点の県内の新型コロナ患者のうち、8割は無症状や軽症。重症患者は6人となっている。
重症病床使用率は20%だが、感染者数の増加に伴い増加傾向に転じており、予断を許さない。
県疾病対策課の担当者は「若者は軽症で済んでも、家族や身の回りの高齢者に感染が広がると、重症化する人が増える可能性がある」と指摘。「不要不急な外出は控えてほしい」としている。