聖火リレー、11日県内スタート 県などネット中継観覧呼びかけ
東京五輪の聖火リレーが和歌山県に続き、11日に県内で始まる。12日までの間、13~109歳のランナー約200人が19市町村を走り、聖火をつなぐ。新型コロナウイルスの感染が急拡大しているため、県は沿道での「密」を避け、インターネット中継での観覧を呼び掛けている。
11日は、午前9時10分に五條市上野公園総合体育館を出発。古代史の舞台である、田原本町の唐古・鍵遺跡史跡公園や明日香村の石舞台古墳、天理市などを経由して、午後8時ごろ橿原市の県立橿原公苑陸上競技場に到着。
12日は109歳の賀川滋子さんらが走る。県営馬見丘陵公園(河合・広陵両町)を午前9時15分ごろ出発。桜の名所の吉野町や斑鳩町の法隆寺、奈良市の奈良公園などを経由し、県内のゴールとなる東大寺大仏殿に午後8時40分に到着する。
感染拡大防止のため、県は「なるべくネットのライブ中継をみてほしい」とし、沿道ではマスクの着用▽拍手による応援▽人が密集している場所での観覧は控える―といった対策を呼びかけている。
橿原市や十津川村、田原本町などコース上の自治体も沿道での応援を控えるようホームページなどで啓発している。十津川村の担当者は、「村は高齢者が多い。感染リスクを減らすため、沿道での観覧はなるべく控えてほしい」と話している。
当日の聖火リレーの模様は、東京五輪・パラリンピック組織委員会の公式ホームページで生中継される。スマートフォンやパソコンで視聴可能。ランナーの完走後のインタビュー動画も閲覧できるほか、すでに他県で行われた聖火リレーの模様も楽しめる。