天理、生駒市が独自警報
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、天理市と生駒市はそれぞれ独自の警戒警報を19日から発令した。市民に対し、マスクを外した会話を控えるなど飛沫対策を徹底するよう呼びかけている。期間は最大11連休とされるゴールデンウイーク(GW)が終了する5月9日まで。
県内では9日に新規感染者が過去最多の96人と判明して以降、主に80~90人台の高止まりで推移。医療体制も逼迫している。
生駒市では4月に入ってから1週間の人口10万人当たりの感染者数が最大80人まで上昇。天理市では同最大100人を超え、現在でも60人台となっているという。県全体の数字(約40人)も国が示すステージ4(爆発的感染拡大)の「25人以上」を上回っており、深刻な状況だ。
陽性判明後、自宅で待機する人も増加し、両市は感染防止のため新たな措置をとる必要があると警報発令を決めた。いずれも小中学校の部活動の練習試合や宿泊を伴う活動を停止。飲食店にはアクリル板や二酸化炭素濃度センサーを設置するといった換気を徹底するよう求めている。
また、生駒市は大阪への往来だけでなく、県内も含めた不要不急の外出自粛を呼びかけている。
天理市は「自宅や寮での食事を通じて感染が広がる事例が多発している。マスクを外した食事中は会話を控えてほしい」としている。