奈良市 ネコ・イヌ殺処分が2年連続ゼロ、ボランティアが尽力
2021年05月15日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市は令和2年度のネコとイヌの殺処分がゼロだったと発表した。かつては年間数百にも上った殺処分頭数は、動物愛護管理法改正の影響やボランティアの尽力で劇的に減少しており、2年連続のゼロ達成となった。
2年度に市保健所の動物管理施設に保護された頭数は194頭(ネコ170頭、イヌ24頭)。衰弱による自然死や安楽死はあるが、約9割の173頭がボランティアを通じて新しい飼い主に譲渡された。
殺処分数は平成20~25年度は663~218頭だったが、次第に減少し年度からは一桁となり、令和元年度にゼロを達成した。少なかった譲渡数も令和2年度は過去最多の173頭に上った。
市保健衛生課の担当者は「ネコの室内飼いが多くなったことで野良ネコが少なくなった社会的背景はあるが、一時的に預かったり、譲渡の仲介を行ったりするボランティアの尽力が大きい」と話している。