口元を覆うシールドを開発 奈良市の印刷会社
2021年05月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
新型コロナウイルスの感染対策のため、奈良市の印刷会社「関西美術印刷」が、紙で作った口元を覆うタイプのシールドを開発し、県内の飲食店に無償で提供している。
うちわのように手に持って口元を覆う簡易的なシールドの製品名は、「motte|tomete(もってとめて)」。アヒルの口や花柄など、ポップなデザインバリエーションも豊富に取りそろえる。
同社取締役の西田隆志さんは「マスク会食が飲食時のマナーとされているが、食べてすぐにマスクをするのは、口元の汚れやにおいなどが気になる人も多いはず。紙製のため食事が終われば捨てられる」と使い勝手の良さをPRする。
同市富雄元町のイタリアンレストラン「元町News」は客の来店時に、おしぼりや水とともにシールドをテーブルの上に置いている。
オーナーシェフの斎藤昌弘さん(50)は「マスクの付け外しに気を取られて食べた気がしない、と言っていたお客さんにも好評」と話している。