小学生が橋の名付け親に 郷土愛を育むプロジェクト 大和郡山市
大和郡山市は、地域を知り、郷土愛を育むきっかけにしようと、市内の小学生に、市が管理する「市道橋」に名前をつけてもらう「名付け親プロジェクト」を進めている。
市内には292の市道橋があるが、その約8割には名前がついていない。「名付け親」となるのは、市内小学校の5、6年の児童で、プロジェクトでは、市内にある約40の橋の名前を考えてもらう。
プロジェクトの一環として、市の若手職員が各小学校に出向き、橋の成り立ちや、仕組みを説明する「出前授業」も実施している。
24日に昭和小学校6年のクラスで行われた出前授業には、同市都市建設部の若手職員2人が参加。橋の成り立ちや歴史のほか、「アーチ橋」や、洪水などの際、橋桁が流れる設計となっている「流れ橋」など橋の種類について、スライドを使って説明していた。
児童は、自分たちが名前をつける5つの橋の場所なども確認。岩田笑さん(12)は「橋にまつわる話がおもしろかった。いっぱい考えて、よい橋の名前をつけたい」と話した。
同小では、橋が設置されている地域の人に話を聞くオリエンテーションも行い、名前の候補を考え、最終的に全員の投票により決めるという。
夏ごろには、それぞれの橋に名前が刻まれたプレートが設置される予定だ。
市は「子供たちの一生の思い出となる橋の名前をつけることで、地元に愛着をもってほしい」としている。