感染対策徹底、県認証制度始まる
新型コロナウイルスの感染対策を徹底する飲食店や宿泊施設を県が独自に認証する制度の運用が始まった。クリアした基準に応じて一つ星から三つ星でランク付けされ、対策にかかる経費が最大4分の3補助される。
対象となる事業者は、「飲食店・喫茶店」と「宿泊施設(ホテル・旅館・簡易宿泊所)」の2つに分類され、それぞれ基準や補助額が異なる。
認証を受けるためには、消毒設備やクリアパネルの設置、換気の徹底、対面を避ける座席の配置などの必須項目をクリアする必要がある。さらに席の間を1㍍以上空けてパーテーションを設置するなどのアピール項目を満たした数に応じてランク付けされる。
補助額の上限は「飲食店・喫茶店」が20万円、「宿泊施設」が規模に応じて75万円~750万円で、いずれも今年の4月1日までさかのぼって補助の対象となる。
対象施設が県に認証を申し込むと、実地調査を経て基準をクリアしていれば認証される。
要綱や申請書類は県ホームページに掲載。問い合わせはコールセンター(0570・087・567)で、平日午前9時~午後5時まで受け付ける。
県によると、認証制度の受け付けは5月25日から始まり、31日午後5時時点で計54件の申請があったという。31日に16店舗が認証された。
認証を受けた河合町の懐石料理店「西大和さえき」ではこの日、県職員らが感染防止対策をチェック。パーテーションの設置など対策が徹底されていることから、同店の佐伯誠紀社長に認証書と認証ステッカーを手渡した。
佐伯社長は「認証してもらい、ありがたい。国や県の示す感染防止対策をしっかり守り、お客さんに安心して来てほしい」と話した。