街角のアート空間多彩に、「はならぁと」開幕 宝山寺、五條新町で
県内の5地域を舞台に、町家を芸術作品で彩る「はならぁと2015」(実行委員会主催)が10日、生駒市の宝山寺参道や五條市の五條新町で始まり、多くの来場客でにぎわった。18日まで。
地域と芸術を融合し、空き町家の利活用につなげようと、平成23年に始まり今年で5回目。今回はこのほか、宇陀松山(宇陀市)、八木札の辻(橿原市)、今井町(同市)の3地域でも24日~来月3日に作品の展示や舞台公演などが行われる。
宝山寺参道エリアの作品展示会場となった「門前おかげ楼」は、大正時代から続いた旅館を3年前に閉鎖し改修した施設。現在、地域の憩いの場として、さまざまなイベントに活用されている。
会場の中では、小学生の絵日記を、作家らがクレヨンやノートを使って再現した作品や、鉛筆の削りかすを大量に集めた作品などを展示。懐かしい記憶がよみがえる空間になっている。
周辺の参道でも作家らが作品展示や創作活動。「yurimari」の名前で活動を続ける梅田麻里さん(29)=生駒市=は、今年初めてはならぁとに参加し、空き店舗の前に板を置いて絵を描いていた。「こんな大きなキャンバスで絵を描いたのは初めて。宝山寺参道の歴史を知ることができてとてもいい機会になった」と話していた。
【関連記事】
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)