さまざまな太子像など展示 奈良博で特別展
2021年06月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
聖徳太子没後1400年の遠忌を記念する特別展「聖

展示されている七歳像と伝わる重文の「聖徳太子坐像」(法隆寺蔵)
展示品のうち、「聖徳太子二王子像」(模本、奈良国立博物館蔵)は太子を描いた最古の肖像画(宮内庁蔵)を明治30年に和田貫水が写した作品で、太子のよく知られた姿を伝える。彫刻では、平安時代の国宝「聖徳太子および侍者像」(法隆寺蔵)のほか、七歳像と伝わる平安時代の重文「聖徳太子坐像」(法隆寺蔵)などが公開されており、当時の太子に対するあつい信仰がうかがえる。
また、奈良時代の国宝「行信僧都坐像」(法隆寺蔵)は、荒廃した斑鳩宮跡に法隆寺東院伽藍を興した僧の姿を伝える傑作として知られる。
聖徳太子は「和」を重んじた十七条憲法の作成や遣隋使派遣などに関わり、法隆寺を建立するなど仏法興隆に尽くしたとされる偉人で、節目の今年は関心が高まっている。
月曜休館。新型コロナウイルス感染防止対策のため、観覧は事前予約優先制。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。